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国歌「君が代」にも歌われている「さざれ石」とはどういうものなのでしょう?
漢字では「細石」と書きます。
「細」と書いてさざれ、なんだか不思議な読み方ですが、
考えてみれば「細雪(ささめゆき)」なんて表現もありますね。
文字の通りさざれ石は元々は細かい石、小石のことです。
ですが「君が代」に歌われるさざれ石は単なる小石ではありません。
石灰岩が溶けた水滴が小石に落ち、
気の遠くなるような長い時間をかけて固まり、
そんな小石が、また気の遠くなるような数くっつきあって、
大きな石の塊のようになったものなのです。
石灰はコンクリートの材料としても知られるように、凝固作用があります。
石灰岩の溶けた液体は強い粘りを持っていて、
小石と小石の間に入り込み、ゆっくりと固まっていきます。
そこにさらに苔がむすまでの長い年月の繁栄を「君が代」は歌っています。
全国各地で見られるほとんどのさざれ石は
滋賀と岐阜の県境にある伊吹山で産出し、運ばれてきたもののようです。
しかし、細々と他の産地でも採れるようです。
なにぶん珍しいものなので、伊吹山のものですら
天然記念物に指定されていたりしますが。
今では大きなものはすこぶる入手困難であろうと思われる
そんなさざれ石が
打谷石材本社にもありました!
ちょっと苔むしてもいますね。
まだ色々珍しい石も置いてあるようですので、
ちょくちょく紹介していければと思います。
お墓によく建てられている薄く長い木の板、それが卒塔婆です。
五輪塔を簡略化した形状をしていて、
五輪塔と同じく故人に対する供養の役割を果たします。
卒塔婆の名は「ストゥーパ」からきていて、
これはお釈迦様のお骨を収めた塚や塔のことでした。
ちなみに、日本語ではいわゆる「タワー」のことを「塔」と読み書きしますが、
「とう」というのも元々はストゥーパの「トゥー」の部分なのです。
卒塔婆を立てておくためにお墓に付属するのが「塔婆立」です。
お墓に立てかけておく場合、風などで飛んでいってしまうことがありますが
それを防ぐためにも大切な付属品です。
近年はステンレス製のものがよく使われます。
余り広くない墓地にも、このように設置できる省スペースタイプもあります。